1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災からちょうど12年を迎えたが、毎日新聞の記事によると、神戸薬科大が観測していた大気中のラドンの濃度が阪神大震災の数ヶ月前から異常に上昇していたことが分かった(研究チームのプレスリリース)。たまたま震源地が放射性物質のラジウムやラドンを多く含む花こう岩地帯だったという前提があるが、1994年9月ごろからラドン濃度が上がり始め、12月以降には平年の2倍にまで達していたと言う。また、モデルによる分析にこのデータを当てはめると、翌年1995年の1月13~27日の間にエネルギーが発散され、地震が起こる可能性が高いという結果が得られた。今なお地震の予測は難しいことを思うと、この分析がほかの岩帯などで構成されている場所でも応用できないものかと期待します。