【モスクワ真野森作】ロシア正教会は5日、最高位のキリル総主教がフランシスコ・ローマ法王と今月12日にキューバの首都ハバナの空港で会談すると発表した。東方正教会で最大のロシア正教会と、カトリック教会のトップが対面するのは初めて。11世紀に正統性を巡って東西に分裂したキリスト教の両教会は、1000年近くの対立を乗り越え、和解を進めることになる。 ロシア正教会とローマ法王庁は5日に声明を出し「長い準備をかけた会談は歴史上初となり、双方の関係が重要な段階に至ったことを示すだろう。全ての人にとって希望の兆しとなることを願う」と表明。会談では中東やアフリカで強まるキリスト教徒への迫害対策が主要議題となり、共同宣言に署名する。 両教会は中東で勢力を広げる過激派組織「イスラム国」(IS)などに対抗するため、連携に踏み切った。プーチン露政権にとっては、シリア領空爆を通じて中東外交を強化する中、両教会が現
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