宇宙のすべての物質に質量を与える素粒子として、「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子について、分かりやすく解説する講演会が1日、東京大学で開かれました。 この講演会は、ことし7月、日本や欧米などの国際的な研究グループがヒッグス粒子と見られる素粒子を発見したことを受けて開かれたものです。 講演会では、研究グループのメンバーで東京大学の浅井祥仁准教授が大型スクリーンでヒッグス粒子を発見する方法を解説し、スイスにある1周27キロの巨大な実験装置で2つの陽子を衝突させ、その際に生まれる無数の粒子の中からヒッグス粒子を探していると説明しました。 浅井准教授は「ヒッグス粒子はとても恥ずかしがり屋さんで、1100兆回も衝突させているのに、その痕跡を捉えたのは数百回しかない」と、時折例え話を交えながら、発見の難しさについて熱心に語っていました。 ヒッグス粒子は宇宙のすべての物質に質量を与える素粒子とされ、現