脳卒中などで片足にまひが残った人のリハビリを助ける歩行支援機を、名古屋工業大学の佐野明人教授と、義足メーカーの今仙技術研究所(岐阜県)が共同開発した。自力で歩く二足歩行ロボットをヒントにした、モーターも電源もいらない装具だ。 【写真】アクシブのヒントになった歩行ロボット。モーターや電源を使わず、重力とバランスだけで27時間歩き続けた。開発した名古屋工業大学の佐野教授と=名古屋市昭和区の同大 名前は「ACSIVE(アクシブ)」。片足の骨格のような構造で、まひした方の足に着ける。腰骨の位置に固いバネが仕込まれ、まひ側の足が後ろに下がると縮む。反動で「ポーン」と太もも、ひざ下を順に振り出し、無理なく次の一歩を踏み出せる。 鋼板製で、重さは腰のベルトも含めると約900グラム。腰のベルトとふくらはぎの留め具で固定する。バネの強さや板の長さは利用者に合わせて調節する。 佐野さんは、動力を与えなく