赤信号で停まっている車は怖い!? 交差点で近づいてくる車、横断歩道付近の駐車車両、駐車場でバックしてくる車など、危険な対象を見つけだす能力を子どもも持っています。この能力は成長と経験と共に向上していきます。 三重県鈴鹿市の小学校をモデルに行なわれている研究から、小学1年生では「何が危険かわかっていない」子どもが多いことがわかっています。しかし、学年が上がるにつれて、危険に対する理解能力は高まります。例えば、横断歩道を渡っている時、高学年の子どもは「左折してくる車が危ない」と答えたのに対し、低学年の子どもは「赤信号で停まっている車が怖い」と答えました。状況に応じた判断というより、近いもの、大きいものを「怖い」と判断します。 危険予測の力は、成長段階に応じて変化していきます。発達段階、個人差によって危険予測の能力が違うことを理解してあげてください。 子どもの視野と視界─チャイルドビジョンを体験