米Googleへの対抗馬として,世界的に注目されている中国の検索エンジン「百度」(Baidu,バイドゥ)が今年,日本に拠点を構え,日本語対応のサービスを開始する予定だ(写真1)。中国の検索市場で60%以上のシェアを誇る同社は,世界のトラフィック・ランキングでもGoogleに次いで4位に入っている(米Alexa Internet調べ)。 百度の海外進出は日本が初めてとなる。既に日本支社の社長として,日本への留学経験がある中国人を北京で採用した。また,東京事務所を設け,従業員を一人雇って日本支社の開設に向けて準備を進めている。 しかし,日本のポータルサイト・検索エンジン市場は,Yahoo!やGoogleがしっかりと根を下ろしている。いくら勢いのある企業とはいえ,全くの新参者に割り込む余地があるのだろうか。これについて,中国のIT事情に詳しい専門家は次のように見ている。 「あまり知られていないこ
2007年中の日本進出を明らかにし、注目を集めている中国の検索サービス事業者の百度(Baidu、バイドゥ)。中国ではGoogleを抜いて最もよく利用されている検索サービス「百度」を提供している。その強さの秘密はいったいどこにあるのか。 ベンチャー企業の経営者やベンチャーキャピタリストなどが一堂に会する「New Industry Leaders Summit 2006 Fall」(NILS)において、バイドゥ会長兼CEOのRobin Li氏が語った。モデレーターはグロービス・キャピタル・パートナーズ パートナーの小林雅氏が務めた。 中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)の調査によれば2006年におけるバイドゥの市場シェアは62.1%で、Googleの25.3%をはるかに凌ぐ。Alexaで見るとトラフィック量は中国で最も多く、世界でも第4位の規模という。 バイドゥは2005年
最近日本進出の発表で日本でも話題になった、中国で最も人気の検索サイト百度(バイドゥ)が2006年の検索ワードランキングを発表した。日本ではYahoo!やgooなどが同じく検索ワードランキングを発表しているので、双方を比べるとお国柄の違いを垣間見ることはできるだろう。 トータルで頭ひとつ抜けてトップだったのが「MP3」。バイドゥがその年の検索キーワードを紹介するのは2004年より始まり2006年で3回目となったが、この言葉が3年連続で不動の1位となった。中国人のインターネット利用者にとって、MP3は切っても切れない関係なのだろう。これが1位から転落するとき、音楽の著作権侵害は少なくなるのだろうか。 2位から6位までが僅差で2位グループを形成している。2位がオンラインのレースゲーム「Crazy Racing(筆者注:検索語は中国語だが、日本語漢字の表記ができないため、英語名に変換した表記として
シーエー・モバイル(CAモバイル)と電通、サイバー・コミュニケーションズの3社は10月3日、中国におけるモバイル広告事業の新会社を設立すると発表した。年末の会社設立を目指し、国内で培ったノウハウと中国の特性を融合させることで、ワンストップかつ高品質のサービスを提供するとしている。 新会社の名称は「北京電翼広告有限公司」(予定)。資本金は1億円(約689万元)で、CAモバイルが66.6%、電通とサイバー・コミュニケーションズがそれぞれ16.7%を出資する。代表者はCAモバイルが派遣する予定で、2006年12月の会社設立を目指す。 モバイル広告は今後のネット広告市場で成長分野とされ、各方面で注目を集めている。電通の推計によると、2005年における国内のモバイル広告市場規模は288億円。一方、中国の民間調査会社によると、中国国内のネット接続可能な携帯電話利用者は2005年末で8000万人に達し、
3大ポータルサイト「新浪网(Sina)」「捜狐(SOHU)」「网易(NetEase)」に続くポータルサイト「TOM」が、インターネットオークションのeBayの中国部門を数日以内に買収すると報じられている。TOMとeBay中国の関係は今回の噂に始まったことではなく、過去にはTOMはeBay中国のSkype業務を買収している。 「既に契約はサイン済みだ。eBayはもうやらない」。9月25日にeBay中国のある上級マネージャーは中国メディアの記者に撤退を示唆するコメントをしている。最近の統計調査では、CNNICより2006年5月に発表された「2006年中国CtoCネットショッピング調査報告」によると、ネットオークションサイトの利用調査では、2005年度においてオークションサイト「淘宝网(Taobao)」の取引総額が、eBay中国の取引総額の2倍以上を記録し、取引回数においても1人あたりの利用回数
不満高まる百度の広告システム 中国でGoogle中国と双璧をなす検索サイト「百度」(Baidu)の周辺がなにやら騒がしい。しかもいくつものゴタゴタが立て続けに起こっているのでなおさら目に付いてしまう。この一連のトラブルのインパクトは、広告収入を主とする百度のビジネススタイルを変化させるほど大きいようだ。 事件の内容を説明する前に、百度の主な収入源である「推広」(文字通り推し広めるという意味)と呼ばれる広告について紹介しよう。百度では、広告主があるキーワードに対して1クリックあたりの広告費を支払うと、その広告費の順位が百度でWEB検索を行ったときの検索結果順位となる。百度のWEB検索結果は、まず広告費を多く支払った企業サイトのリンクが表示され、その続きに本来の意味の検索結果が表示される。 この仕組みを利用して、広告を出した企業のライバル会社やその企業を攻撃したいネチズンが、企業名やその企業が
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