組み込み機器では、画像処理に特化した専用プロセッサを用いるケースが増えている。専用ハードウエアアクセラレータを設計するよりも短期間でシステムを構築することができ、汎用プロセッサやDSPよりも高いチップ面積効率が得られるからだ。ただし、専用プロセッサの実力を最大限に発揮するには、画像処理の詳細とプロセッサのアーキテクチャについて、「並列度」の観点から深く理解しておく必要がある。 「画像処理」は多種多様 画像情報を扱う組み込み機器の種類が着々と増えている。(デジタル)テレビや、DVDレコーダ/プレーヤ、パソコン、カメラ付き携帯電話機、デジタルカメラ(DSC)、携帯型カムコーダー(DVC)、車載機器、携帯型ゲーム機など、数え上げれば切りがない(図1)。 ひと言で画像処理といっても、用途によってその内容はさまざまである(本稿では、画像認識も含め、画像情報に対する処理をまとめて画像処理と呼ぶことにす
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