アメリカのマスタリング業界でもここ数年間は、レベル戦争やニューフォーマットの話題をず〜〜っとやっている。 「音楽のダイナミクスが失われないよう、CDに入れるレベルを下げよう」 「大きく聞きたければ、聞くボリュームを上げてくれよ」 と言いつつも、クライアントの要望を断れない状況が続いている。 「いい音でとってもハッピーだと言って帰った翌日に電話があって「とっても良かったんだけど、もう3dBレベルを上げられないか?」って言うんだ。0.5dBとかじゃなくて、3dBだよ!!」 「「ロックに!もっとレベルだ、レベルを上げてくれ!」とか。もう十分でかいのに」 溜息と苦笑いまじりに言う言葉は、全員同じ意味である。 それに加え音楽のダウンロード化で音の品質が落ち、曲のバラ売りが可能になってしまった為、1枚のアルバムとして曲間を含めた雰囲気も楽しんでほしいと思っているアーティスト側の意向は全く無視され、今や