地域につながる再生エネルギーの創出を目指して廃棄物ゼロの木質バイオマス活用技術 木材チップや木屑、間伐材などの「木質バイオマスエネルギー」は、カーボン・ニュートラルな燃料として、CO2排出量削減への貢献が大きいと期待されているエネルギー資源です。工業炉のトップメーカーである中外炉工業株式会社では、自社技術を活用した温暖化対策技術の一つとして、1997年の京都議定書採択を機に木質バイオマスエネルギーによるガス化発電システムの研究開発の取り組みをスタートさせました。日本は多くのバイオマス資源を保有していますが、バイオマスの大量収集は難しく、発生するバイオマスの種類や量など地域特性に適したシステム作りが必要です。このような背景において、中外炉工業では、地産地消型のバイオマスエネルギー利用の一つとしてガス化発電システムの開発を進めていきました。2002年度からはNEDOプロジェクトにも参画し、20