bp special ECOマネジメント／コラム2009年9月22日、国連気候変動首脳会合（気候変動サミット）の場で鳩山由紀夫首相は、「温暖化を止めるために科学が要請する水準に基づくものとして、1990年比で言えば2020年までに25％削減を目指します」と宣言し、出席者の喝采を浴びた。世界の2大排出国である米国と中国の首脳から新たな提案がないなかで日本の主張は際立っており、多くの出席者に日本の政権交代を印象付けると共に、将来への明るい希望を与えた。近年、日本の首相演説がこれほど脚光を浴びたことを見たことがない。この点について言えば、国民として誇らしい気持ちである。 もちろんこの宣言は、一定の条件が充足されることを前提としている。この点につき、首相は次の通り言っている。 「世界のすべての主要国による、公平かつ実効性のある国際枠組みの構築が不可欠です。すべての主要国の参加による意欲的な目標の合意が、わが国の国際社会への約束の『前提』となりま
