欧州安保協力機構(OSCE)に所属し、スイス国民議会議員でもあるバルバラ・ヘーリング氏が、米大統領選挙監視団の団長として派遣されることになった。 米国出発前のへーリング氏はスイスインフォのインタビューに応じ、監視団の役割、米国の選挙制度に対する信用性やOSCEの活動について語った。 ——OSCEはこれまでに、アフガニスタンやグルジアなど途上国の選挙を公的に監視する使節を送っていますが、なぜ今回は米国なのでしょうか。 先進国に監視団を送るのは今回が初めてというわけではありません。英国やスペインなどがOSCEの監視団の派遣を要請したことがあります。今回も米国政府の要請で派遣されます。 ——米国は前回の選挙で選挙制度への信用を失ったということでしょうか。 米国への選挙監視団を派遣する目的として、いくつかの点が挙げられます。まず、米国政治の信用を高めることです。また、一方で、OSCEが国際機関とし