メルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』の著者で元ジャーナリストの上杉隆さんは、長らく安倍総理大臣の記者会見に出席し続けているそうですが、挙手しても一切当てられることがないとのこと。上杉さんは2009年の民主党政権発足直前にも、鳩山由紀夫氏の民主党代表就任会見で全く同じ経験をしていました。今回のメルマガでは、その模様を著書『記者クラブ崩壊』(2010.4.6刊)より一部抜粋して取り上げ、公然と行われている「言論統制」に真っ向から抗議しています。 記者クラブの変わらぬ体質 筆者は、通常は、記者クラブの幹事社の座る場所で高々と手を挙げて指名を待った。 ところが、何度挙手しても一向に当てられない。実はその日の会見担当の党広報スタッフは、情報公開の精神など微塵も持ち合わせていないことで有名なI氏であった。前列の記者クラブのメンバーがすべて指名されても、フリーランスの筆者の番は回ってこない。ついには