印刷 関連トピックス原子力発電所 来年のフランス大統領挙に向け、最大野党・社会党の予備選第1回投票が9日行われた。同日深夜までの集計によると、オランド元党首(57)が得票率約38%で首位に立ち、オブリ前党首(61)が約30%を得て、両氏が16日の決選投票に進むことが確実となった。 若年層の失業対策を強調するオランド氏は「私こそが変革をもたらす候補」と訴え、さらなる支持拡大を求めた。一方、脱原発の方針を掲げるオブリ氏は「強硬な右派と長引く危機に対抗するため、強い左派が必要だ。(再選をねらう現職大統領の)サルコジ氏を倒す」と述べた。 5日付のルモンド紙の世論調査によると、両氏とも大統領選でサルコジ氏と争った場合、競り勝つとの結果が出ている。予備選には6人が立候補したが、前回は同党の大統領候補になったロワイヤル氏は、党内左派のモントブール氏にも溝をあけられ、4位に沈んだ。(パリ=稲田信司)