盛岡市下厨川の東北農業研究センター(八巻正所長)は、気象データを基に寒締めホウレンソウの糖度を予測し、インターネット上で提供するサービスを始めた。収穫適期を逃さず高品質で出荷できるなど、生産者の大きな味方になりそうだ。 サービスは気象庁の数値予測データとアメダス気象観測データを基にした東北地方の7日先までの気象予測データを基に、開放したビニールハウスの地温を外気温から推定。当日から8日先までの寒締めホウレンソウの糖度予測を、東北地方の地図上に1キロ四方ごとに色分けして表示する。同センターは2003-05年に東北や北海道の各研究機関と共同で寒締めホウレンソウの糖度と気象の関係を実証研究した。 日平均地温が約6度に下がると「防御反応」が働き、甘さやビタミンが増加。逆に暖かくなると元に戻ろうとして甘くなくなる「脱順化」の作用が働くなど、過去5日間の地温が糖度に影響することを突き止めた。 開発した