急増する輸入量 日本のタコの漁獲量は1950年代から1970年にかけて急増し、その後、減少し続けてきました。 その減った分を補っていたのが、輸入されたタコです。そして近年は、その輸入量も減っています。原産国で輸出のための漁獲が増え、資源が枯渇してしまったためです。 地球の裏側から 日本へのタコの2大輸出国は、西アフリカのモロッコとモーリタニアです。 かつて圧倒的に多かったモーリタニアからの輸入は、1990年頃をピークに減少。以後はモロッコからの輸入が増えました。そのモロッコからの輸入も、近年急激に減少しています。 このモーリタニアとモロッコの漁獲量を、それぞれ日本への輸出量を重ねてみると、ほとんど一致しているのが分かります。モーリタニアからの輸入量の方が、モーリタニアの漁獲量よりも多い年もあり、データの信頼性にも疑問があります。 モロッコやモーリタニアで獲れたタコのほとんどが日本に来ていた