明日から『グラフとネットワーク』という講義が始まるので,いろいろと思うことを書いておく. まず,このような授業をやることを依頼されて,それでシラバスとか考えて,立ち上がったわけだけども,この講義の名前が『グラフ理論』になりそうだったが,それは避けられた.もっとも,『グラフ理論』をやってもよいわけだし,私が『グラフ理論』の講義をすることもできるし,実際『グラフ理論』の講義もやったことがあるのだけれども,この『グラフとネットワーク』は「グラフ理論」の講義ではない.実際依頼された内容を考えれば『グラフ理論』などという名前を付けることは,学生に対して間違った印象を与えるだけで,害悪であるとさえ思える. よく大学の講義名に「○○」のあとに「理論」をつけて『○○理論』としてしまうものがあるが,それが本当に「○○理論」なのかどうかということを反省する必要がある.日本の大学において『グラフ理論』という名前
by Kristopher Harris 世論調査では優勢だったヒラリー・クリントン氏がなぜ選挙戦で負けたのか?ということについては、さまざまな分析がなされています。クリントン氏は選挙戦においてデータ分析を重視していたのですが、このとき分析に使われていたのが「Ada(エイダ)」によるアルゴリズム。Adaとは何なのか、なぜ正しい分析を出せなかったのかについて、The Washington Postが考察しています。 Clinton’s data-driven campaign relied heavily on an algorithm named Ada. What didn’t she see? - The Washington Post https://www.washingtonpost.com/news/post-politics/wp/2016/11/09/clintons-da
アルゴリズムをプログラムで表示した場合、アルゴリズムの概念自体が複雑な上に抽象的なコードのせいもあって、実行されるアルゴリズムのプログラムをイメージするのは難しいものです。そんな抽象的なアルゴリズムのプログラム学習には、コードだけでなく、実際にプログラムを走らせるときのログを表示しつつ、アルゴリズムをビジュアル化してくれる「Algorithm Visualizer」が非常に役に立ちます。 Algorithm Visualizer https://algorithm-visualizer.org/ Algorithm Visualizerは、バブルソートやバイナリーサーチ(二分探索)などのアルゴリズムを、プログラムとして表示させつつ、実際に実行した場合の動きを可視化したりログ化したりすることで、アルゴリズムの理解を深められるサービスです。 ページ左にアルゴリズム名がずらりと並んでおり、選択し
リンク 世界を変える魔法! - NHK 世界を変える魔法! アルゴリズミ子研究所 - NHK 世界は今アルゴリズムで動いている!世界経済からスマホ、家電まであらゆる物を動かすコンピュータプログラムの世界を紹介。 【案内役】橋本環奈、有野晋哉(よゐこ) 42 users 1524 sefuumi @sefuumi がっつり数学的な話でしょうか、それともアルゴリズムってスゲーって話でしょうか。どちらにしても気になるところ。ただ、子供に見せるには遅い時間。 世界を変える魔法!アルゴリズミ子研究所 [Eテレ]9月30日(火)… plus.google.com/10758128188852… 2014-09-30 14:51:26
8 月中旬より,インターンとしてマウンテンビューに位置する Microsoft Research Silicon Valley (MSR SVC) に滞在して研究をしていました.期間は 3 ヶ月の予定で,11 月中旬まで居る予定でした.しかし,Microsoft の経営判断により MSR SVC の閉鎖が突然決定され,所属チームの方々を含む殆どの研究者は解雇となり,僕の滞在も突如終了になりました. このショッキングな事件は,英語のみならず日本語のニュースサイトにも取り上げられています. Microsoft to close Microsoft Research lab in Silicon Valley | ZDNet Microsoft Research closing Silicon Valley lab in latest job cuts - GeekWire http://www
はじめに 恐らく、プログラマの中で配列内の要素を整列させたりするソートにお世話にならなかった人、というのは余り考えられないのではないでしょうか。しかし、とはいえ、大抵はソートを自前で実装せず、組み込み関数であったり、あるいは何らかのライブラリで済ませることが殆どだと思う。 車輪の再発明というよりも、バグとか、自分が考慮していなかった挙動などを避けるために、自前でソートを組むことは余りないのですが、とはいえ、自分なりにソートを実装して見ると、それがどういう特徴を持ったソートであるか、というのがわかりますし、また、ソートというのはいったいどういう操作で実現されるのかという洞察が深まってくるなあ、という実感があったりする。 なので、今回はあるソート二つについての話を書くのが趣旨です。 最高のアルゴリズムはある、だが最悪のアルゴリズムは何か 一口にソートといったところで、ソート自体にも銀の弾丸があ
プロジェクトのあらまし JRの最長片道きっぷのルートを自力で求める 募金により実際に最長片道きっぷを買い、旅行する 旅行のようすをほぼリアルタイムで報告する プロジェクトの総括を「プロシン」で発表する 余った募金で「四国最長片道きっぷ」を買い、旅行する プロジェクトの産物 PROJECT LOP Report(実乗の記録) 最長片道きっぷ奮闘記(コンピュータサイエンス誌「bit」2001年2月号掲載) 最長片道きっぷ −理論と実践−(2001年プログラミング・シンポジウム発表、 共同研究者あり)→「山内奨励賞」を受賞 毎日新聞夕刊に掲載(2000年10月14日) 「だから LOP って何やねん」というあなたへ。LOP は Longest One-way ticket Problem の略です。実はさらにオチがあるんですけどね。 最長経路の導出過程をトレースした人には分かります。 Index
普段見慣れた世界地図でも、いつもより見る視点や区切り方を変えてみると全く違った形が見えてくることもあります。世界中の空港を他のどの空港に近いかによってエリア分割し、通常の地図に重ねて示したみたのが「World Airports Voronoi」です。 World Airports Voronoi https://www.jasondavies.com/maps/voronoi/airports/ (*リンク先のページは描画に時間がかかる場合があります。PC環境推奨) 「ボロノイ図」というのは「ランダムに並んだ複数の点が存在している時、それぞれの点から距離の等しい位置を通る線(垂直二等分線)を引き、点ごとの領域を示した図」です。文字で書くとわかりづらいですが、小学校の学区割りで、近隣の学校との距離を計算して極端に通学距離が長くならないようにエリア分けしたりするときに使われます。 「World
By Kai Schreiber IT技術の進化のスピードには目を見張るものがありますが、それを支えているのはアルゴリズムと呼ばれる処理方法(技術的アイデア)です。さまざまなアルゴリズムの中でも、コンピュータの進化に革命的な影響をもたらしたとされる偉大なアルゴリズムは以下の通りです。 Great Algorithms that Revolutionized Computing http://en.docsity.com/news/interesting-facts/great-algorithms-revolutionized-computing/ ◆ハフマン符号(圧縮アルゴリズム) Huffman coding(ハフマン符号)は、1951年にデービッド・ハフマン氏によって開発されたアルゴリズム。頻出頻度の大小によって対戦するトーナメントツリーを考えて、ブロックごとに0と1の符号をもたせる
概要 筑波大学計算科学研究センターは、全国共同利用施設として、一般公募による「学際共同利用プログラム」※1を実施しています。平成25年度に、茨城県立並木中等教育学校4年次(高校1年)の杉﨑行優(すぎざき・ゆきまさ)君の申請が採択されました。杉﨑君は筑波大学計算科学研究センターの朴泰祐教授と共同研究を進めた結果、スーパーコンピュータ「T2K-Tsukuba」※2を使った並列計算により、5×5の魔方陣の全ての解を求めることに成功しました。 魔方陣とは、正方形のマス目に、縦・横・斜めの合計が同じになるよう数字を置いたものです。5×5の魔方陣の全解は2億7530万5224通りあることがすでにわかっています。杉﨑君は「枝刈り法」を改良した求解アルゴリズムを考案し、スパコンに並列計算させるためのプログラムを開発しました。朴教授は、並列データの収集や並列化に関する詳細なアドバイスを行いました。並列計算
吉田です。弊社では主に研究開発に携わっていますが、最近は顧問的なポジションになっている気がします。 普段は国立情報学研究所 (NII)という所で研究していて、よく論文を国際会議に投稿するということをします。 先日、CIKMという会議の結果が帰ってきて、今年開催される国際会議の結果が全て出そろったので、思い出話をしてみたいと思います。 紹介する論文の順番は、各会議が開催された(る)順です。 所々、専門用語を説明なしに使っていますがご容赦ください。 Yoichi Iwata and Yuichi Yoshida, Exact and Approximation Algorithms for the Constraint Satisfaction Problem over the Point Algebra. (STACS’13) 初めて東大の岩田君と書いた論文です。 岩田君は弊社でインターンや
和田先生が紹介されていた3 NOT problemを解こうといろいろ考えましたが、結局できませんでした。orz 答えが分らないと、気になって次の仕事に進めないので、検索して答えを見つけました。 Haskell でアルゴリズムを書いておきます。 import Data.Bits input = map triple [0..7] where triple :: Int -> (Bool,Bool,Bool) triple n = (testBit n 2,testBit n 1,testBit n 0) output = map (\(x,y,z) -> (not x, not y, not z)) input threeNot (x,y,z) = let aa = y && z ab = x && z ac = x && y ad = y || z ba = x && aa bc = x
牧野さんにちょっと質問されている気がするので,書きます.私の「アルゴリズムとプログラム」についてコメントですが. http://grape.mtk.nao.ac.jp/~makino/journal/journal-2007-12.html#18 個人的には「キャッシュ再利用のための方法や並列化のための方法」というのもアルゴリズムだと思っていて,私の書いたアルゴリズムの説明 (私自身は定義だとあんまり思ってませんが) にも外れないとは思うんです.しかし,おそらくアルゴリズムとプログラムを対比させてしまったのがよくなくて,「アルゴリズムはプログラムとして実現されなくてはならない」ような印象を文章からは受けてしまいますね.でも,アルゴリズムはプログラムとして (ソフトウェア的に) 実現されていなくてもよいですし,ハードウェア的でもよいですし,そうでなくても,例えば人間が手を動かしてソートとかし
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