その経済学者は、最初は野口悠紀雄氏との出会いによって、また制度設計を研究する立場から、ビットコインの深みに引き寄せられていった─。『多数決を疑う』『暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない』など数々の著作を持ち、自らもフルノードとしてビットコインの稼働に携わり、実際に売買も行いながら、ガチホ(ガチホルダー)勢として動向を追いかけ続ける慶應義塾大学 経済学部 教授 坂井豊貴氏。同氏にビットコインという暗号通貨の“本当の凄さ”について話を聞いた。 サトシ・ナカモトの論文の“美しさ” 私が最初にビットコインに対して興味を持ったのは、野口悠紀雄教授がきっかけです。2017年にNHK教育の番組(2018年にオンエア「欲望の経済史」)で共演させていただいたことがあって、そのとき野口教授がずいぶん熱っぽくビットコインについて語られたんです。 それは経済史の番組でビットコインについてそれほど多くの時間
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