はやし・たけひこ 長野県上田市出身。東北大大学院理学研究科修了。博士(理学)。専門は環境リスク学。米テネシー大、産業技術総合研究所での勤務を経て、2008年に博士研究員(ポスドク)として国立環境研究所入所。研究員等を経て2021年から現職。3児の父。1年前に飼い始めた猫をはべらせるのが幸せ。 ずっとジャンルの狭間というか、既存の分野の間でやってきた感じがあります。研究者として一つの道をずっと進んでいる人もいて、それがすごく格好良いんですが、僕の場合は途中で専門が変わったのもあって、新しい分野に飛び込むたびに「これが面白いんじゃないか」とか、「これはすごく重要なのに誰も議論をしていない」とか、間に立つと見えてくるものを追い続けている感じです。 もともとの専門は進化生態学です。大学院では、生物の種がなぜ分かれて増えていくのかをテーマにしていました。卒業後は性選択をテーマに、クジャクの羽根のよう