古賀茂明 日本再生のために--「厚生労働省の職業訓練事業めぐる入札疑惑の本質」「建設バブルで成長の芽を摘むアベノミクスの失敗」 古賀茂明と日本再生を考えるメールマガジンvol084---日本再生のためにより ●入札条件を入札直前に変更 厚生労働省の職業訓練事業で官製談合疑惑が報道された。事件の概要はこうだ。 安倍政権は、消費増税前の景気対策として、2月に成立した2013年度補正予算に「短期集中特別訓練事業」278億円を計上した。この事業では、失業者や転職者を支援するため、職業訓練を受ける人に国が月10万円程度の給付金を支払うとともに、訓練を実施した機関にも受講者の人数に応じて奨励金を払うことになっている。 厚生労働省は、この予算のうち、20億円分の事業について、2月18日午前10時ごろ、事業を実施する企業や団体を募集する企画競争入札の公示を同省のホームページに掲載した。 ところが、掲載して