原発周辺の海の汚染の可能性 福島第一原発の敷地では、壊れた核燃料から出た放射性物質によるとみられる汚染水が相次いで見つかっている。次第に外に広がっているようだ。付近の海でも高濃度の汚染が確認されているが、まだ経路ははっきりしていない。 いまのところいくつかのシナリオが考えられる。 まず地震後間もなく起きた原子炉建屋の爆発で、放射性物質が大気中に飛び散り、雨などで地面や海面に降った可能性だ。 しかし、その後、汚染水が原発の建屋内で見つかった。じわじわと広がるように確認されている。 最初に見つかったのは原子炉からの蒸気で発電する設備がある「タービン建屋」の地下だ。ここから冷却用に海水を循環させる取水、放水管を通じて海に漏れている可能性もある。 3月24日に作業員が3号機のタービン建屋で水にふれて強い放射線を浴びたことから、1〜3号機のタービン建屋の地下1階でたまった水が発覚。2号機