浦上 早苗 [経済ジャーナリスト/法政大学IM研究科兼任教員] Aug. 15, 2019, 11:00 AM ビジネス 29,978 朝から30度超えの8月のある朝、夫がクローゼットの前で「考える人」のポーズで固まっていた。 「どうしたの?」と声を掛けると、「どのシャツが一番薄いかなと考えてた」。 ローテで着回している長袖シャツ5枚の前で悩んでいたのだ。クールビズのおかげでネクタイはいらないが、職場は長袖のワイシャツとスラックスが暗黙のドレスコード。屋外に出る時間は少なくても、雪国育ちの夫にとって、弁当を買いに行くことさえ耐え難い暑さだという。 その数時間後、仕事でお世話になっている40代の男性管理職から、「暑くて我慢できないので、今日から短パンで会社行くことにしました」というメッセージとともに、自撮り写真が送られてきた。なかなかシュールなおじさんの短パン出勤姿の写真に、ここは東南アジア