当地、シンガポールに進出する日系企業の数が右肩上がりで増加している。シンガポールを東南アジアをはじめとする海外拠点の中心と位置付けるだけでなく、本社の重要機能や企業によっては本社丸ごと当地に移してしまうケースもある程だ。建設、銀行、商社、機械、運送業等は建国前後の比較的早い時期から進出が活発であったが、ここ最近、飲食業と小売業の増加が著しい。 近年の高いGDP成長率、ビジネスインフラの充実、治安の良さ…などメリットがクローズアップされることの多いシンガポール。しかし、日系企業すべてが成功しているという訳ではない。特に近年進出の目立つ、飲食業と小売業では勝ち組・負け組がはっきりしてきている。 まず、シンガポールで最も成功している小売業の一つとして名前が挙がるのが、100円SHOPのダイソーだ。2001年の台湾進出を皮切りに、現在世界25カ国に進出しているダイソー。シンガポール進出は2002年