巨大なカルデラ(陥没地形)をつくる巨大噴火が今後百年間に日本列島で起きる確率は約1%とする試算を神戸大の巽(たつみ)好幸教授(マグマ学)らがまとめ、二十二日発表した。最悪の場合、一億二千万人が死亡し、実質的な「日本喪失」もありうるとしている。 巽教授らは、火山灰などの総噴出量が富士山の宝永噴火の六十倍、今回の御嶽山噴火の十万倍にあたる百立方キロ以上の噴火を「巨大カルデラ噴火」と定義した。この規模の噴火は過去十二万年間に九州(鬼界(きかい)、阿多(あた)、姶良(あいら)、阿蘇)と東北(十和田)、北海道(洞爺、支笏(しこつ)、屈斜路)の八カ所で計十回あり、それらを基に将来の確率を求めた。