「酔った勢いでバカなことをしてしまった」という、飲んだ翌日の後悔は、どんな酒豪だって一度くらい経験しているはず。飲んだら失態ばかりで毎回後悔するなんて人もいるかもしれない。「酔った勢い」というのは恐ろしいものである。 そんな飲酒時の失態に関して、興味深い研究結果が報告された。それによると、「お酒が直接的にひどい言動を引き起こしているわけではなく、お酒によって羞恥心が鈍ることが失態の原因」だという。 ミズーリ大学のバーソロー教授率いる研究チームは、飲酒時の脳の働きを調べるために実験を行った。まず被験者たちを二つのグループに分け、片方のグループにはお酒を飲んでもらう。ある程度酔いがまわったところで、全員にコンピュータを使ったテストを受けてもらい、答えを間違えたときの脳の反応や心理状態などを調査した。 通常、人がなにかミスを犯したとき、脳内では警告信号が発せられてミスが脳全体の機能に知らされるよ