2014年9月7日のブックマーク (2件)

  • 堀川恵子著『教誨師(きょうかいし)』 |  慈願寺

    『東京新聞』(2014年4月13日)の書評欄「読む人」に、映像作家の森達也氏による堀川恵子著『教誨師』(2014年1月30日、講談社、体1700円・税別)の書評が掲載されました 書は、ほぼ半世紀にわたって東京拘置所で死刑囚の教誨を勤めた、浄土真宗願寺派東京教区芝組當光寺前住職渡邉普相師の記録です。「この話は、わしが死んでから世に出してくださいの」と、著者との約束があったそうです。渡邉師は2012年12月1日、82歳で往生されました。生前は、全国教誨師連盟の理事長も務められました。まさに書は、渡邉師の遺言です。 著者はいいます。「許されざる罪を犯し、命で償えと送られてくる死刑囚。彼らの未来は、それ以上でもそれ以下でもない。反省や厚生ではなく、究極の『罰』を受けること。それが、社会が彼らに求めた最後の仕事だ。そこに宗教者が乗り込んで、何か出来ると思うことのほうが間違っている。そう考えた

    堀川恵子著『教誨師(きょうかいし)』 |  慈願寺
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    aigo_m 2014/09/07
  • ガルシア=マルケス全小説|新潮社

    三十年近く前の夏の朝、まさに天才だった作家Aさんから、ガルシア=マルケスの新作の英訳が届いたそうだが、と電話。読んだと答えると、一時間後には箱根の山荘への車に乗せられていた。細部の面白さに大笑いするかと思うと、要約して、次のヤマ場に行けと催促する。翌日の夕暮、Aさんは静かに満足して、二十世紀最良・最大の、南米に根ざしながら世界の時代を描く男! といった。私らは共感こめて大酒を飲んだ。 他12篇 高見英一、桑名一博、井上義一/訳 敵視と中傷にさらされたまま、男は死んだ。男をかばい続けた老人、老人の娘、娘の息子。男の棺を前にした彼ら三代の独白(モノローグ)が浮かびあがらせるのは、束の間の繁栄、永遠の荒廃、町が演じた悲喜劇。表題作はじめ、物語の可能性を手探りで確かめながら、生の明滅を凝視して、かの蜃気楼の町マコンド創造に至る、若き日の作品群。 ●2007年2月刊/四六判変型/334頁/ISBN:

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    aigo_m 2014/09/07