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ブックマーク / mainichi.jp (5)

  • 記者の目:震災1年 切れかけた絆を目にして=竹内良和 - 毎日jp(毎日新聞)

    東日大震災の発生直後から被災地で取材している。「被災者の姿を伝え切れているのか」。自身への問いかけは日増しに重みを増している。 ◇“ありのまま”を原点に、今後も 「ここはきれい事ばかりじゃない」。この1年、被災者から何度も聞いた言葉が胸に刺さっている。確かに、取材した被災地の大半は温かな絆にあふれていた。困難にもめげず支え合う被災者たちの姿を私は迷わず記事にしてきた。その一方で、震災で失われた絆もあった。「避難した親戚宅を追い出された」「救援物資を独り占めする人がいる」--。応援したい被災者の負の側面を伝える難しさに悩み、結局、ほとんど記事にできなかった。 「被災者のあらを取材して、一体、何の役に立つのか」。思考停止になりかけていたとき、ある被災者と再会し、失った絆に向き合うことの大切さを痛感した。 岩手県陸前高田市の菅野浩子さん(69)。震災4週間後に避難所で知り合った。いつも人なつこ

  • 発信箱:想定外で強くなる=滝野隆浩(社会部) - 毎日jp(毎日新聞)

    「一見、荒唐無稽(むけい)な想定ですが……」という吉田雄人市長あいさつで、今月8日、神奈川県横須賀市の国民保護訓練は始まった。<超小型原子爆弾が市内中心部に仕掛けられた><昼間人口38万人を市外に避難させる>という。矢継ぎ早に出る情報に市長はじめ危機管理課の職員たちはどう立ち向かうか。じっくり見ることができた。 狂信的なグループから「犯行声明」が届いて、政府は正午に対策部を設置。午後6時が爆発予告時刻だ。時間がない。小中学校73校、12の病院、特別養護老人ホームに1740人いる……私が担当ならその瞬間、頭が真っ白になる。だが職員は、鉄道、バス、フェリー会社や自衛隊に連絡を取りながら「足」を確保しようとする。「病院の230人が動かせない!」「漁船の手配は」との声が飛び交う。そのうちに「核爆弾を山中で発見」という臨時ニュースが飛び込む。こんな意地悪な「状況付与」はないぞ。官邸も県警も「情報確

  • 記者の目:帰宅困難者問題のリスク軽減=山崎征克 - 毎日jp(毎日新聞)

  • 時代の風:プライバシー意識の変化=東京大教授・坂村健 - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇個人情報を「晒す時代」 最近のネット対応体重計がすごい。体重計が無線LANで直接インターネットにつながり、乗った端からデータをクラウドにアップする。しかもその体重をフェイスブックやツイッターに発信できる。ネットで探すと実際に発信している人が結構いるのだ。皆に見られているという意識でダイエットが長続きするということもあるらしい。 さらにネットで探すと、この種のプライバシー発信系のサービスが結構出てきている。自分の持ち物を写真に撮ってアップし、同じ物を持っている人同士で盛り上がるとか。もっとすごいのはクレジットカード利用データをどんどん上げていくなどというのもある。同じ出費経験で盛り上がるのか、皆に見てもらうことで浪費癖を抑える効果もあるのかもしれない。感じるのは、プライバシーというものに対する意識が変わりつつあるという時代の風だ。 ヨーロッパの情報通信技術関係の会議に参加すると、年配者から

  • 時代の風:「初音ミク」と「ステマ」=東京大教授・坂村健 - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇求められる常識の再構築 最近、海外で広く認知されるようになってきた日発の歌姫をご存じだろうか。米国ではトヨタのCMに起用されて注目を集め、昨年7月にはロサンゼルス最大のライブ会場「ノキアシアター」でライブを行った。前売り券は2週間で完売。当日は6000人の観客を熱狂させ大成功。ロサンゼルス・タイムズにも取り上げられ、NHKニュースでも紹介されたのでご覧になった方もいるだろう。くるぶしまで伸びた青緑の髪と、同じ色の大きな目が印象的な少女。もちろん実在の人間ではない。 彼女の名前は「初音(はつね)ミク」。ヤマハの開発した音声合成システムに、北海道のクリプトン・フューチャー・メディア社がキャラクター付けして販売した音声合成デスクトップミュージックソフトウエアの製品名だ。パソコンでメロディーと歌詞を入力することで合成音声で歌わせることができる。初音ミクに自作の歌を歌わせて、ニコニコ動画やYo

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