14日の告示まで1週間を切った東京都知事選で候補者が乱立し、混迷を深めている。自民党都連が擁立に向けて調整していた増田寛也氏は出馬を決めたが、野党の態度は定まらない。しびれを切らした市民団体の支援を受ける形で名乗りを上げる候補も出始めた。政策論議を深める時間がないまま、知名度優先の「劇場型選挙」に突入することを懸念する声もある。 野党、参院選優先 鈍い共闘 「普通の市民と政治がかけ離れている。野党統一候補なら、思いを力に変換できる」。8日午後、俳優の石田純一氏は都内で記者会見し、約150人の報道陣が集まった会場で立候補への意欲を示した。 石田氏の名前が急浮上したのは6日。市民団体からの要請を受け、出演しているコマーシャルのスポンサーとの調整も進めている。市民団体の有志は会見後、野党各党に統一候補にするよう申し入れを始めた。 市民連合や野党の支援を期待していた宇都宮健児・元日本弁護士連合会会
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