日本では未だに、年間5万人近くが命を落としてしまう胃がん。それは、高齢者に限ったことではありません。若くして患ってしまう若年性胃がんでも、年間およそ1,000人もの若者の命が奪われています。 そんな胃がんの99%は、胃の強酸の中でも生き続ける「ピロリ菌」が引き起こしているものなんです。 残念ながら、日本人や韓国人の胃の中に感染するピロリ菌は、高い確率で胃がんを引き起こしてしまう、悪玉のピロリ菌が殆ど。 日本で胃がんでの死亡者数が未だに多いのは、欧米や世界各国とは異なるピロリ菌のはたらきが原因だったのです。 そんな悪性のピロリ菌は、遺伝や生活習慣で発生するのではなく、外から伝染するもの。 一体どのタイミングで、誰から、伝染することが多いのでしょう? その事実について、消化器を専門とする認定医・間部克裕先生に聞きました。 すると、感染源は意外にも身近なところに……。 ■胃がんは感染症。つまり、