「厚生労働省の報告によると、新生児集中治療室(NICU)や集中治療室(ICU)などに入院した後、人工呼吸器や胃ろうを使い、たんの吸引や経管栄養といった医療的なケアが必要な子どもは、昨年の推計で1万7000人と言われています。この10年で倍ぐらいに増えました。小さく生まれたり、事故・病気によってケアが必要になったり、慢性の難しい病気の子もいます」 「医療の進歩によって命が助かるようになりましたが、在宅での医療的ケアが必要な子が増えたのも事実です。これは医療の発達に伴ってケアの必要な高齢者が増えているのと同じ現象かもしれません。今は赤ちゃんが1000グラム未満、数百グラムで生まれても助けられます。センターの在院日数は平均10日ですが、半年から1年、入院するお子さんもいます。退院してから医療的ケアが必要なお子さんは、年に130人ぐらいいます。センターにも在宅医療の専門科が数年前にできて、人工呼吸