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  • BOOK HOLIC書評対談 舞城王太郎 豊崎由美×米光一成

    もう、舞城王太郎には驚きました。パワフルでセクシーでむちゃくちゃでござりまするのごっつい文体、その文体に全然負けてない驚天動地の物語! とにかく、熱いふたりの話を聞いてくれ!(2001年 10月発行号) 豊崎 2001年のしょっぱなに『煙か土がい物』で現われた舞城王太郎。わたしは評論家の大森望さんに「これは社長も好きだよ」と薦められて、即読みました。 米光 オレは2冊目が出てからまとめて読みました。 豊崎 近年デビューした若いミステリ作家の中では、際立ってお気に入りです。個人的には、2001年のベスト1に挙げてもいいと思っています。いわゆるバカミスに近いような格ミステリネタが仕込まれている作品なんだけど、『煙か土かい物』とニ作目の『暗闇の中で子供』に共通して印象に残るのが、奈津川家っていう超ド級に暴力的な家族で、これが事件や謎解きよりも強烈。『煙か土がい物』の語り手である四男の奈津

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