粗筋: レヴニッツの六人兄弟の末っ子ヨハネスは、「全世界を変えるには、ある一点だけを変えれば十分である」という考えに取りつかれていた。レヴニッツの聖堂参事会員を務める叔父貴の元に転がり込んだヨハネスは、叔父の本を読みあさり、またレヴニッツの司教にラテン語や修辞学数学などの手ほどきを受けるようになった。叔父が自らの命を絶った後、大学で神学・哲学・医学も学び、ローマでヘブライ語で書かれた写本に出合いかつての夢を思い出す。「世界を覆す一点を探す」ことを。 感想: 「全世界を変えるにはある一点を変えれば十分である」という考えに取りつかれた異端の学僧が主人公ですが、魔術とか妖術の話(本質の話かな)は出てくるものの、いわゆる魔法妖術幽霊妖怪の類はまったく出てきませんでした。あ、一人いたか^^; (佐藤さんの膨大な知識知見が詰め込まれていて目眩は起こしたけど:-) 魔術や妖術の本質を問い直すことにより、