報道陣の取材に応じる馮正虎さん=成田空港第1ターミナル 中国当局に帰国を拒否されたことに抗議して成田空港で寝泊まりしていた中国の人権活動家、馮正虎(フォン・チョンフー)さん(55)が2日、空港内での滞在を打ち切り、日本に入国することを明らかにした。中国大使館との交渉で、帰国実現のめどが立ったためという。 馮さんは昨年4月に来日し、天安門事件20周年の記念集会などに参加。11月まで8回帰国を試みたが、当局が拒否した。11月4日に上海から日本に送り返されて以来、「帰国して社会的弱者のために力を尽くしたい。追放されて日本へ入ることは絶対に拒む」として、3カ月にわたり空港の入国手続き前の制限エリア内にとどまってきた。 ミニブログ「ツイッター」で、空港での生活の様子を毎日報告。欧米や中国、香港などの旅行客から、缶詰やビスケットなどの食料品や寝袋、着替え、電気ポットなどの生活物資が続々と寄せられ