夏の暑さも本番に入り、全国各地の電力需要が伸びている。経済産業省・資源エネルギー庁の分析によると、今週は沖縄を除く電力9社15%台の供給予備率を確保できるが、8月6日の週には初めて予備率が2ケタを割り込む見通しだ。今夏は火力発電所の計画外停止が非常に少なく、現場の懸命な努力が安定供給を支えている実態も、あらためて明らかになってきた。 エネ庁の分析によると今週は電力9社で15.3~15.7%の予備率を確保できる見通しだが、再来週には9社の予備率が9.9%となり、2ケタを割り込む可能性があるという。 特に懸念されるのが中西日本の電力需給だ。エネ庁は中西日本6社における8月6日の週の予備率を9.2%と予想。最も需給バランスが厳しい九州電力の予備率は3.7%まで落ち込み、単独では8%を確保できないと想定している。 さらにこの需給見通しは火力発電所などの計画外停止を織り込んでおらず、設備の稼働状況に