ハイブリッド車のモーターやLED照明などに不可欠なレアアースを豊富に含む鉱床が、太平洋の深さ3500~6000メートルの海底に大量に存在することを、東京大工学系研究科の加藤泰浩准教授らの研究グループが発見した。 資源量は、陸上埋蔵量(約1億1000万トン)の800倍に及ぶと見積もられ、中国依存の供給事情や将来の枯渇などの懸念を抱えるレアアースの安定確保につながる成果として注目される。 成果は、4日の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版に発表される。 グループでは、日本や米国が参加した国際深海掘削計画などで太平洋の広範囲で採取され、参加各国の研究機関に保管されている2000を超える海底堆積物の試料の組成を分析した。