アルバイト、中ジョッキ、中ジョッキ、アルバイト、中ジョッキ、アルバイト、中ジョッキ、そんなハードな一週間を過ごしていたら「いいかげん君には飽き飽きしました」と妻に言われてしまった。マイッタナー。愛想を尽かされたかもしれん。来月から正社員になる妻、順調にいけば、その扶養家族になる予定の僕である。この甲斐性なしのアルバイト(43)、三行半をつきつけられても仕方ないではないか、むしろ遅すぎたくらいだ、きっつー、と普通なら考えるところだが、妻は空前絶後の超ド級ひねくれ人間。なので額面通りに言葉を受けとることは離婚問題になりかねない。取り扱い注意物件なのである。先日も突然「私の欲しいものがわかりますか?」と訊かれた。定職に就くために努力しなければならない身の上であるのについつい定食屋で生ビールを飲んでしまう自分自身のことすらノーフューチャーで、何を考えているかわからないのに他者のことなどわかるわけが