ネットライブを実現するためには、多くのユーザーに「同時に」ライブストリーミング配信をすることができるシステムが必須となる。 当初、候補に挙がっていたサーバソフトウェアは高価かつドワンゴが求めるスペックを完全には満たしておらず、選定は困難を極めた。 その壁を破るミッションを受けたのは、エンジニアの【糸柳】である。彼は、持ち前の知識とネットワークを駆使して、あらゆる配信サーバのスペックを検証していくうち、まだ立ち上がったばかりのベンチャーが開発したサーバに目をつける。 そのサーバは当時メジャーといわれていたサーバよりもずっと安価で、しかも動作も安定していた。今目の前にあるもので妥協するのではなく、「納得のいくまで探し続ける!」といったドワンゴ特有のこだわりの文化によって、同期ライブへの道が開けていった。