英語は浪人してまともに伸びた唯一の科目である。センター英語は現役時代と比べて60点近く伸び、同志社大学文学部の試験でも75パーセント以上の得点率を出すことが出来た。 しかし、私は英語を学習する過程で強烈な違和感を感じており、今もなおそれが解消されずにいる。 その違和感の原因は「英語を感覚的に習得している実感が無いまま筆記試験の偏差値だけが上昇している不自然さ」である。 もう少し抽象化して言うと、与えられた文章を論理的に解析して意味を理解することはできるが、英語を感覚的・反射的に運用して思考・意思伝達する能力が身についているとは思えないのだ。 「英語を英語で理解することが重要だ。たとえばthank you very muchと聞いた時、日本語に訳さずとも瞬時に話者が感謝している状態をイメージできるであろう。英語を英語で理解するとは、どんな文章でもこのような感覚で処理できるということである」