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aiu5347のブックマーク (96)

  • シリーズラスト(多分) - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は 『或阿呆の一生』 です。 遂に記念すべき第10弾です。 この作品は芥川の死後に見つかった作品で、遺書的な作品といわれています。 第10弾をもって芥川作品の紹介に一区切りつけようと思っているため、最後というつながりでこの作品を第10弾にしようと考えていました。 もちろん芥川の作品はまだまだたくさんありますが、キリがいいのと、そろそろ他の作家のについても書こうかなと思っているので、とりあえずの一区切りです。 もしかしたら番外編とか称して書くかもしれないですけど…… この作品は断片的に話がすすんでいきます。 各断片にはそれぞれタイトルがついています。 その中の一つ、「八 火花」というタイトルの断片があるのですが、これは芥川賞を受賞したお笑い芸人の又吉直樹さんが書いた「火花」の名前の由来となっています。 また、「ニ十五 ストリ

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  • 真実は藪の中 - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は 『藪の中』 です。 芥川シリーズ第9弾です。 基となった作品は『今昔物語集』の巻二十九第二十三話「具行丹波国男 於大江山被縛語」です。 芥川はこの作品を最後に王朝物を書かなくなったので、『藪の中』が芥川にとっての最後の王朝物となります。 この作品は、複数の視点から同一の自称を描く内的多元焦点化(ジュネット)の手法がとられています。 とある事件が起こり、その事件の目撃者と当事者が告白するという流れで物語が進んでいきます。 タイトルからわかるとおり、この作品の結末は藪の中です。 「藪の中」という語もこの作品が元となってできました。 今更ですがネタバレありです…… まあタイトルが壮大なネタバレなんですけどね…… あらすじ 藪の中で男の死体が見つかった。 以下は検非違使(今の裁判官と警察官とを兼ねたもの)の尋問への証人たちの証

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    aiu5347 2018/06/16
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  • 楽しむのは過程 - ナインのブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は 『芋粥』 です。 芥川です。 もうツッコミません。 第10弾までは書こうかなと思っているのでツッコミません。 絶対ツッコミません。 というわけで芥川シリーズ第8弾です。 この作品は『今昔物語集』の中の一話に題材をとっています。 今回もネタバレありです。 あらすじ 元慶の末か、仁和の始にあつた話であらう。 その頃、摂政藤原基経に仕へてゐる侍の中に、某と云ふ五位があつた。 これも、某と書かずに、何の誰と、ちやんと姓名を明にしたいのであるが、生憎旧記には、それが伝はつてゐない。 恐らくは、実際、伝はる資格がない程、平凡な男だつたのであらう。 五位は、風采の甚揚らない男であつた。 第一背が低い。 それから赤鼻で、眼尻が下つてゐる。 口髭は勿論薄い。 頬が、こけてゐるから、頤が、人並はづれて、細く見える。 唇は――一々、数へ立てて

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    aiu5347 2018/06/15
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  • 母と子の愛の絆を守る男 - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は 『杜子春』 です。 また芥川です。 これで芥川シリーズ第7弾…… ここまできたら第10弾くらいまで書いてみようかなと思います…… 芥川の作品は300以上ありますが、私は数えるほどしか読んだことがありません…… そのため、恥ずかしながら最近になって初めてこの作品を読みました。 閑話休題 この作品は、伝奇小説を童話化したものです。 原作の方は結構きつめのエンドかなと思いますが、こちらは童話化しているので、児童向けのエンドになっているかなと思います。 他にも『杜子春』はアニメ化もされています。 アニメの方は3種類ほどあるので、合わせてご覧ください。 今回もネタバレありです。 あらすじ 唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。 若者は名を杜子春といって、元は金持ちの息子でしたが、今は財産を費い尽

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    aiu5347 2018/06/14
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  • 移り行く - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は 『蜜柑』 です。 今回何を紹介しようか悩んだ挙句、性懲りもなく芥川です。 これで芥川シリーズも第6弾です。 少しだけこの作品の解説を。 1919年の発表当時は「私の出遇った事」というタイトルでした。 後に改題されて、現在の「蜜柑」というタイトルになりました。 この作品は、芥川自身の体験を基にして書かれたものです。 上にも書いたように、発表されたのは1919年ですが、作中は1916年のもので、芥川が24歳の時のものです。 芥川は東京大学を卒業後、横須賀の海軍機関学校にて英語の嘱託職員として働き始めます。 横須賀に勤めつつ鎌倉に下宿しており、職場に行く際などに横須賀線を利用していました。 物語の中では上りということで東京行きの列車となっています。 読んだことない方は何を言っているんだと思われるかもしれませんが、『蜜柑』を読ん

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    aiu5347 2018/06/09
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  • 個人的にこれが元祖です - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は 『羅生門』 です。 前回お伝えした通り、今回は芥川シリーズ第5弾の『羅生門』です。 芥川の作品といえば『羅生門』、という方も多いのではないでしょうか。 私も芥川作品といえば『羅生門』が一番に思い浮かびますね。 『羅生門』は黒澤明監督の手によって映画化もされており、巨匠黒澤明の名を世界に知らしめるきっかけになった作品でもあります。 ちなみにですが、『羅生門』は『古今物語集』の朝世俗部巻二十九「羅城門登上層見死人盗人語第十八」を基に、巻三十一「太刀帯陣売魚姫語第三十一」の内容を一部に交える形で書かれたものとなっています。 今回もネタバレを含んでいますので、お気をつけください。 あらすじ ある日の暮方の事である。 一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。 広い門の下には、この男のほかに誰もいない。 この二三年、京都には

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    aiu5347 2018/06/08
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  • 自尊・利己 - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は 『鼻』 です。 またまた芥川シリーズです。 これで第4弾です。 最近芥川作品ばかり紹介していますが、お気になさらないでください…… 『鼻』は芥川作品の中でも特別な作品といえるのではないでしょうか。 この作品が夏目漱石の目に留まり、称賛を受けたことにより、作家で生きていく転機になったといえるでしょう。 ちなみにですが、『鼻』の元となった作品として、『今昔物語』の「池尾禅珍内供鼻語」と『宇治拾遺物語』の「鼻長き僧の事」の二作品があります。 こちらも合わせてお読みいただくと、『鼻』をより一層楽しめると思います。 今回もネタバレありです。 お気をつけください。 あらすじ 禅智内供は長い鼻を気にしていた。 池の尾(現在の京都府宇治市池尾)でそれを知らない者はいないほどには有名であった。 長さは15cm以上あり、上唇の上から顋(あご

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    aiu5347 2018/06/02
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  • 子供・大人 - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は 『トロッコ』 です。 芥川シリーズ第3弾ですね。 教科書で読んだ方も多いのではないでしょうか? 成長した今、改めてこの作品を読んでみると、読んだ当時思ったことや考えたこと、感じたこととはまた違った想いがあるのではないかと思います。 教科書に載っているから子供向けというわけではありません。 しかし今ならもっと深く読めると思います。 浅く読んでも深く読んでも、子供から大人までたくさんの方が楽しめる作品です。 感想にネタバレがあります。 気になる方はお気をつけてお読みください。 若干考察っぽいかもしれません。 あらすじ 小田原熱海間便鉄道敷設の工事が始まったのは、良平が八歳のころだ。 良平は毎日村外れへその工事を、もといトロッコの見学をしに行っていた。 良平はそんな景色を眺めながら一度でもいいからトロッコに乗ってみたいと思って

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    aiu5347 2018/05/31
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  • かちかち、かちかち - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介をしています。 今回紹介する作品は 『かちかち山』 です。 有名な民話ですね。 偶には民話もいいかなと思い今回は当ブログ初の民話紹介となります。 前に桃太郎の感想を書きましたが、あれはあくまで芥川の桃太郎について書いたのであって、民話としての桃太郎としては書いていないのでノーカウントです。 皆さん知っていると思うので、今回はあらすじの代わりにお話しそのものを簡単に書いていき、その後いつものように感想を書いていこうと思います。 今後も民話はこのような形をとっていきたいと思っております。 ちなみにですが、今回は原作寄りのお話しのほうを書きますので、残酷なお話が苦手な方はご注意ください。 かちかち山 昔々あるところに畑を耕して生活している老夫婦がおりました。 老夫婦の畑には毎日、性悪な狸がやってきて、不作を望むような囃子歌を歌い、せっかく蒔いた種や芋をほ

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    aiu5347 2018/05/26
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  • エゴと上位存在 - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介をしていきます。 今回紹介する作品は、芥川シリーズ第2弾 『蜘蛛の糸』 です。 前回の芥川シリーズでは『桃太郎』を紹介しました。 芥川が『桃太郎』を書いていたことを知らなかった人もいらっしゃったのではないでしょうか。 そんな訳で、今回は有名どころである『蜘蛛の糸』を紹介しようと思いました。 『蜘蛛の糸』ならば皆さんもよくご存知なのではないでしょうか。 短い作品ですので、未読の方は是非読んでみてはどうでしょう。 あらすじ ある日のことです。 御釈迦様は極楽の蓮池のふちを独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。 やがて御釈迦様は蓮池のふちに御佇みになって、池の中の様子を御覧になりました。 池の底は地獄を見通せるようになっています。 するとその中に、カンダタという男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢いている姿が、御目に止まりました。 カンダタは生前、

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    aiu5347 2018/05/21
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  • そこにあるものは - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は、「高野和明」さんの 『ジェノサイド』 です。 2012年に「このミステリーがすごい!」で1位をとった作品です。 2011年に出版されたすこしだけ昔の作品ですが、 是非一度読んでみてください。 あらすじ 全く接点のない大学院生の研人と傭兵のイエーガー。 二人の運命はとある出来事をきっかけに交差する。 片やただの大学院生。 片や息子を救うために金を稼ぐ傭兵。 二人の前に人類を巻きこんだ壮大な事件が巻き起こる。 感想 最初に出てくる感想はやはり「まるでハリウッド映画を見ているようだった。」だろう。 それほどまでに壮大な物語であったと言える。 それに加えて、場面をイメージすることが容易であるのも作の魅力の一つといえる。 他の方がどう思うかはわからないが、少なくとも私にとっては次々と変化していく場面をイメージすることは容易かった

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  • 善悪の是非 - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日もの紹介です。 今回紹介する作品は、芥川龍之介の 『桃太郎』 です。 いまさら説明をする必要もない作品ですね。 桃から生まれた桃太郎が鬼を倒すというお話です。 その桃太郎を芥川がどのように書いているか、是非御一読ください。 あらすじ 昔々で始まる日で一番有名な物語。 芥川が書く桃太郎はその前とその後も表す。 善とは何か? 悪とは何か? 今一度それを問うてみる。 感想 日に住んでいて、桃太郎を知らない者がいるだろうか。 最も著名な昔話として桃太郎は現在も語り継がれている。 ここまで桃太郎が広まったのも、その勧善懲悪で簡潔な筋道が故であろう。 しかし、最も著名な文豪の一人として知られる芥川龍之介はこの道筋をなぞるも、異なる解釈をしたようである。 一般に伝えられる桃太郎の絶対的な敵、悪として鬼が存在する。芥川の『桃太郎』では、この鬼は絶対的な被害者、弱者とし

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    aiu5347 2018/05/21
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  • 【特別編】『秒速5センチメートル』考察 - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 日は特別編ということで、アニメの考察をしていきたいと思います。 今回考察していく作品は、「新海誠」監督の 『秒速5センチメートル』 です。 2007年に公開された作品ですね。 作品は短編3つにより構成されたアニメーション作品になります。 新海誠監督といえば、2016年に公開された『君の名は。』が話題になりましたね。 個人的な意見なのですが、この作品を見た後に君の名は。を見てほしいなと思います…… 前回同様に考察部分は閉じておきます。 あらすじ 「桜花抄」 互いに思いあっていた貴樹と明里は、小学校卒業と同時に明里の引っ越しで離ればなれになってしまう。中学生になり、明里からの手紙が届いたことをきっかけに、貴樹は明里に会いにいくことを決意する。 「コスモナウト」 やがて貴樹も中学の半ばで東京から引っ越し、遠く離れた鹿児島の離島で高校生活を送っていた。同級生の花苗は

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  • 『何者』考察 - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 今回は簡単にですが考察記事を書いていこうと思います。 考察する作品は、著者「朝井リョウ」さんの 『何者』 です。 2016年には映画が公開されましたね。 2017年には舞台化もされたようです。 今回は考察記事なので、PCで読む方で考察を読みたくないとう方の為に考察部分は閉じておきます。 それではあらすじから書いていきます。 あらすじ 就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。 ある日5人は理香の部屋を「就活対策部」として開くことにした。 しかしそれぞれが抱く思いが複雑に交差し、徐々に人間関係が変化していく。 やがて内定をもらった「裏切り者」が現れたとき、これまで抑えられていた妬みや音が露になり、ようやく彼らは自分を見つめ直す。 人として誰が一番価値があるのか? そして自分はいったい「何者」なのか? いま、彼らの青春が終わり、人生が始

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    aiu5347 2018/05/21
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  • きっと僕は…… - ナインの小説を紹介するブログ

    こんにちは。 ナインです。 早速ですが、の紹介をしていこうと思います。 記念すべき一冊目は、著者「住野よる」さんの 『君の膵臓をべたい』 です。 昨年浜辺美波さんと北村匠海さんが主演で実写映画化された作品ですね。 今年の9月にはアニメ映画が公開することも決まっています。 コミカライズ版も<上巻・下巻>と発売されています。 あらすじ 偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫。タイトルは「共病文庫」。 それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。 そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。 感想 簡単に言い表せない関係とは、きっとこういうことなのだろう。 羨ましくもあり、どこか寂しく、そして虚しくもある。 「僕」が当になりたかったもの、皮肉にもそれは「僕」とは真逆のものだった。 そのことに気づくのがもう少し早ければ…などと思ってもしかた

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  • 初めまして - ナインの小説を紹介するブログ

    初めまして。 ナインです。 このブログでは主にの紹介・感想・考察を書いていこうと思っています。 ジャンルは多岐にわたると思いますが、基小説です。 偶にアニメ、漫画のことも書くかもしれません。 感想についてですが、の内容に深く関わってくるものを書いた場合はネタバレありの表示をするつもりです。 あらすじの出典は青空文庫さんからです。 初めての記事になりますので、ここで切り上げようと思います。 なにゆえ慣れないことなので色々と拙いこともあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 最後までお読みくださりありがとうございました。

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    aiu5347 2018/05/21
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