このような主訴で紹介される人がいる。このタイプのある種の睡眠障害は「睡眠相後退症候群」などと便宜的に診断はつけられているが、実は、うちの病院は厳密にそのような診断ができる医療機器はない。 ところが、うちの病院には光療法に加え、入院施設があるので、友人のクリニックからよく紹介される時期があった。(今はそこまでないが) かつてこのような所見で来た人たちは、ほとんどのケースで睡眠は大きな問題ではなかった。 というのは、抗うつ剤で治療しているうちに、睡眠の問題は主症状には見えず付随的所見に過ぎないようになったからである。 このような紹介状でやってきた人たちをつらつらと思い浮かべてみると、基礎疾患が、広汎性発達障害モドキ、というのが数名いたように思う。こういうタイプの人はもう高校生以上の年齢だったし成人している人もいるくらいで、程度は軽いかもしれないが、社会的不適応が大きいのである。薬は弱い人もいれ
![『朝起きられなくて学校に行けない』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/927ebbfb63c5ce528fc74f73e3231c1f265077e4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstat.profile.ameba.jp%2Fprofile_images%2Fa1%2Fkyupin%2F1167896313314.jpg)