若者はいろんなモノから「離れている」らしい。クルマ離れ、酒離れ、海外旅行離れ、テレビ離れ......もう分析も含めて聞き飽きているだろう。そもそも分析が変なのも多いし。 何でかっていうと、それは「若者」という対象に対して大人たちの勝手な思い込みがあるからだと思う。 彼らにとって「若者」とは単なる「若年層」ではない。若者は時に反抗的だが希望に満ち、羽目を外すこともあるけれど好奇心に溢れた存在。そうした暗黙の前提で若年層を捉えている。 だからいろんなモノから離れていくのが不思議なのだろう。そうして今の時代の若年層は「若者」らしくないと語ってみる。 しかし、その原因は若者にあるのではない。明らかに大人の側にあるのだ。 かつての若者が「若者」足りえたのは社会が「若者らしさ」を許容してかつ支えていたからである。 学生について言えば、親の余裕がなくなっている。仕送り額の調査でも明からだ。高