青面金剛の謎 日本の石仏石碑で圧倒的に多いのが庚申塔であり、全国津々浦々に多数存在する。 庚申塔は様々な形で作られるが、もっとも多いのが青面金剛(しょうめんこんごう)像であり、庚申の主尊とされている。 ところが日本でもっともポピュラーな石仏であるこの青面金剛は多くの人が関心を持って熱心に研究しているにもかかわらず、その正体が未だにはっきりせず、謎だらけの神様である。 これまで青面金剛の謎とされてきたものを挙げておく。 (1)儀軌の四手青面金剛像がほとんど作られなかったのは何故か (陀羅尼集経九 大青面金剛呪法に文章で詳しく示された青面金剛の姿) (2)日本で多数作られた六手青面金剛は何をモデルにしたのか (3)儀軌四手青面金剛の姿はどこから来たのか (4)流行病駆逐の神様だった青面金剛が、庚申の主尊になったのは何故か。