はじめに 昨今、SNSやオンラインショッピング、インターネットバンキングなど、様々な形でWebシステムが活用されています。Webシステムは非常に便利かつ有用な仕組みですが、Webシステムの脆弱性を悪用されると、Webシステムの利用者がマルウェアに感染されたり、機密情報が漏洩したりと、様々な被害に遭う恐れがあります。そのため、Webシステムを公開する立場としてはそのWebシステムのセキュリティ対策を適切に行う必要があります。特に、多くのWebシステムではWebアプリケーションを用いており、Webアプリケーションの脆弱性に対する対策が非常に重要です。 過去の情報処理安全確保支援士試験では、代表的なWebアプリケーションの脆弱性に関する問題が午前/午後の双方で頻出されています。 今回はWebシステム、特にWebアプリケーションの脆弱性とその対策について解説します。 Webアプリケーションの脆弱性