東京電力福島第一原発では2月から、メルトダウン(炉心溶融)した1号機の原子炉格納容器内の水中ロボット調査が進んでいる。東電がこれまでに公開している映像からは、事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)とみられる塊や、分厚い堆積物、黄色っぽい砂のようなものも確認された。ロボット調査は3月16日深夜の最大震度6強の地震で中断しているが、今後も長期にわたって続ける計画だ。

「原子力発電を支える企業の撤退が相次いでいる」。 あるメーカーの幹部がこう漏らした。 取材を掘り下げていくと、原発に関わる技術の劣化への懸念が各地で広がっている実態が見えてきた。 国内では現在、原子力規制委員会による安全性の審査に合格した10基が再稼働。 政府は去年秋にまとめた国のエネルギー政策の方針、『エネルギー基本計画』の中で、原子力について「安全性の確保を大前提に、必要な規模を持続的に活用していく」と明記した。 一方で、国内で進む企業の撤退や人材不足…。 原発の安全性を揺るがしかねない問題が徐々に顕在化してきている。東京電力・福島第一原発の事故から10年余りが経過した今、現場で何が起きているのか取材した。 (科学文化部・記者:長谷川拓/おはよう日本・ディレクター:髙野浩司)。
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