えー、いきなり話が一年前に戻るのですが。 「LO」表紙の「母は、少女であった」の意味を考える 以前こんな記事を書いて「????」のまま1年経ったのですが、つい先日澁澤龍彦の著書を読みなおしていたら解答の一つっぽいのを発見。 エンプソンはさらに書いている、「ドジソンは、ある意味では自分を少女(性的な安全性をもった)になぞらえ、ある意味では少女の父(性的なものを包含しつくすことによって少女が父となる)になぞらえ、ある意味では少女の愛人(つまり少女は母であることになる)になぞらえている」と。 <澁澤龍彦 「アリスあるいはナルシシストの心のレンズ」> ドジソンとは「ふしぎの国のアリス」の作者、ルイス・キャロルのこと。 彼の産んだ作品中の「アリス」は現実の少女を離れ、観念化したモンスターとして存在している、という話です。 なんだかつかみ所のない話ですが、ルイス・キャロルの系列の血を引いた「少女」追究