本記事は日経コンピュータの連載をほぼそのまま再掲したものです。初出から数年が経過しており現在とは状況が異なりますが、この記事で焦点を当てたITマネジメントの本質は今でも変わりません。 どれほどITが進歩しても,システム構築プロジェクトの失敗がなくなることはない。10年前も,現在も,おそらく将来も,プロジェクトが失敗する原因は同一である。そこで,日経コンピュータが1990年10月に作成した「動かないコンピュータ撲滅のための10カ条」を再掲載する。さらに,この10年間の環境変化を勘案して,10カ条を21世紀にも通用するように読み替えてみた。 動かないコンピュータとは,本誌が掲載しているコラムの名前であり,情報システムの構築・運用を巡るトラブルを意味する。例えば,情報システムの稼働時期が大きく遅れたり,プロジェクトが途中で打ち切りになる。稼働させたシステムがダウンしたり,誤った処理結果を出してし
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