2012年春のセンバツに出場し大きな声援をうけた石巻工業。 松本嘉次監督は選手たちに甲子園での体験を伝える伝道師になれと言った。 今回は松本監督の選手たちへの指導法について聞いてみた。 石巻工業・松本嘉次監督 前編はこちら 野球未経験者の松本監督はルールブックの熟読から猛勉強 松本監督は学生時代、兄弟4人の末っ子ゆえに、お金のかかる野球を諦めバスケットボールを選んだ。 つまり野球経験はないのだが、気仙沼向洋高に赴任して野球部にかかわるようになってからは、自分でも驚くほど野球にハマっていった。 それは、初めてベンチに入った公式戦での勝利がきっかけだった。 「部員70人くらいしかいないチームに14人しかいないうちが勝っちゃたんです。 なんじゃこりゃ。すげ~って思った。 野球って弱くても勝てたりするし、バスケットはゴールは1つだけど、野球は狙いどころが90度広がっているのも面白い。いつしか自分が