ウクライナ国内でりゅう弾砲の発射準備をするロシア軍兵士の写真。ロシア国防省プレスサービスが9月10日に公開した=AP ウクライナへの軍事侵攻開始からまもなく7カ月となるのを前に、ロシアのプーチン大統領は21日、予備役招集を柱とした部分的な動員令を発動した。23日からはウクライナ国内の占領地域でロシアへの編入の是非を問う「住民投票」を強行し、自国領に組み込む構えだ。さまざまな手段を駆使して軍事的な苦境から脱することを狙うが、思惑通りに進むのかは不透明だ。 国民反発を危惧、総動員令は回避 世界最大の国土を誇るロシアの国内では最大10時間の時差がある。プーチン政権はより多くの国民が視聴することを狙い、西部に位置するモスクワ時間の午前9時という異例の時間帯に演説の放送を始めた。 「祖国の主権と領土の統一性を守り、我々の国民や(ウクライナ国内で)解放された地域の人々の安全を確保するためだ」。プーチン