借金は、人格を破壊し、幸福を除去し、夢や希望を台無しにする これは僕がまだ青二才だったころの実話である。 今になって振り返ると、極限まで病んでいたとしか思えない。 現金が底を尽きるとすぐに、『クレカ 現金化』『即日融資 無職』『借金 逃げ切る方法』などについての情報サイトを隅々まで調べ、更なる借金の発展に務めた。 結論を先に書くと、親が肩代わりしてくれて事なきを得た。 親の資金力――いわゆる幸運という実力が僕に備わっていたから良かったものの、運命の歯車が誤った動きをしていたら、自己破産や国家反逆的な異常行動を取ってしまったかもしれない。 具体的な借金総額は僕自身、未だに分からない なぜなれば借金が50万円を超えたくらいから、執拗な督促の電話を無視し、請求書が届くたびに焼き払い、マイナスの数字に背を向けて暮らしていたからだ。 僕が主に借り入れていた先は、有名な消費者金融5社ほど、クレジットカ