これまでに何度も恐怖を味わってきた。歌を歌いはじめた時や、突然の病に見舞われた時など。けれども、そのたびに星野源は音楽とともに恐怖を乗り越えてきた。昨年、ソロデビュー10周年を迎えた彼が、そのキャリアやコロナ禍の現状に見る怖さとは。(取材・文:門間雄介/撮影:伊藤圭/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 2020年にソロデビュー10周年を迎えた。キャリアを振り返り、節目になるタイミングごとに怖さを感じてきたと星野源は言う。 「歌を歌いはじめて、最初のソロアルバムを出す時に、とても怖かったのを覚えています。それまでインストゥルメンタルバンドのSAKEROCKで活動していて、歌いたい気持ちはあったけど、バカにされるかもしれないし、暗い曲ばかりできるタイプだったので、この暗いものを世の中に出していいのかなって。そしたら役者として所属する大人計画事務所の社長に、『その暗いところを一回全部
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