農林水産省は9日、輸入小麦を2022年4~9月に民間へ売り渡す価格について、主要5銘柄の平均で1トン当たり7万2530円にすると発表した。前期(21年10月~22年3月)より17・3%引き上げ、金額は過去2番目の高さとなる。小麦粉の価格に転嫁されると、パンや麺類などさまざまな食品の一層の値上げを招きそうだ。 引き上げは3期連続。高温と乾燥に見舞われた北米の不作で国際価格が高水準に推移していることが主因で、ウクライナ情勢を踏まえた足元の価格急騰も一部反映されている。円安基調で推移している為替も影響した。現行の算定方法となった07年以降では、08年10月~09年3月(7万6030円)に次ぐ高さ。